「時刻表歴史館」ホーム > 変わりゆくアジア > 大韓旅行社、大韓民国交通部(1956-60) > 時刻表内容
 左は、ソウル・釜山間の京釜線の時刻表。日本支配時代は、東京を中心としていたため、ソウル発釜山方面は「上り」とされていましたが、独立に伴ってソウル中心で「下り」となりました。

 特急には「統一号」という愛称が付けられ、ソウル・釜山間を9時間で結んでいましたが、同区間は今日では4時間足らずであることを考えると、隔世の感がします。

 上は、軍事境界線で分断された京元線の時刻表。右側の列車に見える「軍KA」が、韓国軍専用列車を表します。最上段の鉄原駅は、名勝・金剛山への玄関口でしたが、非武装地帯への最前線となってしまい、列車は乗り入れていないようです。
 右は、1957年(昭32)夏に撮影された、京釜線の風景です。「大邱駅ホーム」との注記がありますが、それを裏付けるものは写っていません。

 被写体は、撮影者が乗車していたと思われる、ソウル・釜山間の急行列車。
 手前の客車は日本時代のハ9型3等車で、その奥は同じく戦前、特急「あかつき」に使われた食堂車のようです。その次は、別の写真で10302というナンバーが写っており、ある資料によると、やはり日本時代の2等寝台車となっています。

 写真中央・ホームには駅弁の立売と思われる人物も見えます。

撮影者不詳・館長の入手したアルバムより
解説へ戻る