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airmail 1936/11 航空郵便案内
1936(昭11)年4月
逓信省?
150mm×97mm 二つ折
航空郵便でスピードアップ

航空機が可能にした郵便の高速化
 民間航空草創期、その発展を推進した重要な要因は、航空郵便の輸送ということです。日本でも大正以降、航空機による郵便輸送が試みられてきました。(実験的・イベント的な要素が大きいものでしたが)
 1929年(昭4)に国策会社である「日本航空輸送(株)」が運航開始すると、制度的にも航空郵便という取扱いが定められたこともあり、路線の伸長と共に取扱い範囲も拡大し、重要な通信手段として確立しました。

 これの案内には、運航路線と発着時刻が掲載されています。航空便の発着にあわせて郵便局に投函すれば、たとえば大阪から満洲まではその日の内に運ばれました。


航空郵便取扱路線は、日本から満洲(現・中国東北部)や台湾といった幹線のみならず、国内ローカル線もありました。
中には東京・下田間といった、日本航空輸送(株)以外の会社が運航していた短距離路線もあり、今昔の感がします。
関連項目

日本の国策エアラインは大陸を目指した(日本航空輸送、1929年)
航空郵便が大洋を越えた(ルフトハンザ、1935年)
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