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沿線案内及賃金時間表
1933(昭8)年12月
咸北自動車
185mm×95mm 五つ折
北鮮のローカルバス

鉄道のない町々を結んで
 鉄道が大陸内陸部への連絡を優先したせいか、朝鮮半島の一部には鉄道空白地域がありました。このバス会社は清津−雄基線を中心に、朝鮮半島東北部・咸鏡北道のこうした地域の路線を経営していました。

国境の河を越えて
 同社には、朝鮮の慶源と満洲東部の琿春を結ぶ、国際路線がありました。豆満江を挟んで相対する2つの町ですが、沿線案内には『昨年国際橋が架せられた』とあります。満洲国の建国以降、日満の結びつき強化が、ここにも表れているようです。


朝鮮半島東北部の海岸線沿いの村を結んだ、清津−雄基線の時刻より。
沿線にある羅津は、この少し後に南満洲鉄道による港湾建設が完成し、日本から満洲中心部への玄関口となりました。
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