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OSK 1968/04

船客サービスご案内
1968(昭43)年4月
大阪商船三井船舶
225mm×100mm 10折

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日本客船最後の時代

戦後も続いた海外移住者輸送のために
 戦後日本の遠洋航路は、「氷川丸」が1960年(昭35)に横浜〜シアトル線から引退して以来、大阪商船の南米航路のみとなっていました。
 やはり南米への移住者が主な旅客でしたが、戦後の就航船からは戦前の蚕棚式ベッドの旅客設備は姿を消し、個室になっていました。移住者が激減し、その結果、今日のクルーズのようなレジャーも対応できる設備に改装されたためです。

時代離れした遥かな旅路
 このスケジュール表によると、南米への船旅は遥か遠いものでした。暮れも押し迫った12月27日に神戸を出た船は、1月15日にロサンゼルス着。そしてアルゼンチン・ブエノスアイレスへの到着はその1ヵ月後でした。折り返し便が再び神戸に戻るのは桜も散った頃のことです。

 この航路は1973年(昭48)に姿を消し、日本の遠洋定期航路は幕を下ろしました。
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