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JAVA RAILWAY 1936/11 PRINCIPAL DAILY TRAIN CONNECTIONS IN JAVA
1936(昭11)年11月
TRAVELLERS OFFICIAL INFORMATION
BUREAU OF NETHERLAND INDIA 
(オランダ領東インド)
256mm×110mm 18頁
火山島をゆく東南アジア最初の鉄道

東南アジア地域では最初の鉄道
 今日のインドネシアは、17世紀以降、資源を求めるオランダの植民地支配を受けてきました。その中心はジャワ島で、やはり鉄道の開通もジャワ島を嚆矢としています。1867年(慶応3)の開通は、東南アジア地域では最初の鉄道といえます。その後、資源輸送のために路線は拡大し、戦前の最盛期には現在に匹敵する7000キロを超える規模に発展しました。
 ここに紹介するのは、現地の観光局が、旅行者向けに発行した主要列車乗り継ぎ時刻表です。看板列車は「ジャワ・リミテッド」と名付けられた特急で、バタビヤ(現・ジャカルタ)およびバンドンから、スラバヤまで2往復が運転されていました。時刻表巻末には、新しく登場した冷房付き展望車の紹介も掲載され、宗主国であるオランダが、いかに植民地の近代化を誇示していたかが伺えます。


バタビヤ・バンドンからスラバヤまでの時刻表。
主要列車には食堂車やビュッフェが整っていたことがわかります。
なお、バタビヤ午後6時発の夜行は、この時刻表発行時に登場したもののようです。
関連項目

欧州−東南アジア定期空路のパイオニア(KLMオランダ航空、1937年)
激動の非同盟国から(ガルーダ・インドネシア航空、1967年)
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